ネズミ 小さな夜の集団暴走族
ネズミの生態
日本には18種のネズミが北海道から南西諸島まで分布・生息しています。
そのうち現在、家屋やビルなどで被害を及ぼすとされているのは『クマネズミ』『ドブネズミ』『ハツカネズミ』の通称、イエネズミ(家鼠)と呼ばれている3種で、総体的にネズミは俊敏で非常に用心深く、学習能力が高い頭のよい動物のひとつでもあります。
環境適応能力に優れており散食性で場所を変えながら少量づつ何日にも分けて自分の体重の1/3~1/4程の量を食べます。
雑食性なので昆虫、残飯、穀物類や種子など、時には共食いも場合によっては起こすことがあります。
繁殖力も凄まじく年間5~6回出産。 一度に5~12頭の子供を産み、発育も早いため3ヶ月ほどで成獣となり生息環境がよければ急ピッチでネズミの数が激増します。
家ネズミの前歯は終生成長するため何でもかじり、人への被害・漏電火災の原因や、ペスト菌やクリプトスポリジウム症などの感染症の媒介が心配されます。
なお、殺鼠剤(クマリン系)の薬剤耐性があるクマネズミ、『スーパーラット』の出現も多数確認されており、これからのネズミ駆除の課題となっています。
ネズミの仲間
クマネズミ 【学名】Rattus rattus
[形態] 頭胴長 14.6~19.7cm 尾長 15.0~23.5cm 体重 200g以下 |
|
[外見]
耳は大きく前方に倒すと目にとどく。尾は身体よりも長い。
[行動と生態]
木登りが得意で動きは立体的。湿気を好まず寒さに弱い。頭がよく学習能力に優れている。
[生息場所]
天井裏、壁の中、厨房(台所)、都会の高層ビル内や密集地域の住宅内、山間部の農家の物置や屋根裏にビニール、紙類などを引き込んで営巣する。
ドブネズミ 【学名】Rattus norvegicus
[形態] 頭胴長 18.6~26.0cm 尾長 14.9~22.0cm 体重 150g以上 |
|
[外見]
耳は短く前方に倒すと目にとどかない。尾は身体よりも短い。
[行動と生態]
泳ぎが得意で動きは平面的。頑丈な体つきでやや凶暴。クマネズミと比べると学習能力にやや欠ける。
[生息場所]
地下街、床下、厨房(台所)、河川、湖畔、池、都会の公園や駅前などの植込みの土中に穴を掘って営巣する。
ハツカネズミ 【学名】Mus musculus
[形態] 頭胴長 5.8~9.2cm 尾長 4.8~7.4cm 体重 12~20g |
|
[外見]
小型で腹部が白い。
[行動と生態]
潜行的で動きは平面とやや立体的。
[生息場所]
物置、天井裏、床下など、夏までは主に野外でトンネル生活をし寒くなると家屋内に営巣して子育てをするが詳しい生態はあまりわかっていない。
ネズミによる被害
ネズミにおける被害は大きく分けると3つになり、どれも放っておくと生活に重大な影響を及ぼします。
身体的な影響
- 食中毒を引き起こしたり、病原菌を媒介させたりします。
- お年寄りや赤ちゃん等が噛まれる事例も。
- 寄生しているイエダニがネズミから離れて繁殖することによる吸血被害やアレルギー疾患の原因になります。
精神的な影響
1. 臭覚 ネズミの糞尿による悪臭
2. 聴覚 天井裏、壁の中からの夜間、足音による安眠妨害。
3. 視覚 ネズミとの遭遇や糞などの発見による不快感及び恐怖感
経済的な影響
1. ネズミが配線をかじることによる漏電事故及び火災
2. 食品・加工品・梱包材への食害、咬害や建物設備、施設の破損
3. 商品陳列棚及び周辺の糞、尿の散乱とネズミ出没による店舗、施設のイメージダウン。
駆除方法
- 薬剤駆除法
殺鼠剤には、1回もしくは数回の摂食で効果を示す「急性毒剤」と、数日間の連続摂取によって効果を示す「累積毒剤(クマリン系)」があります。当社はお客様の被害状況にあった薬剤を経験豊かなスタッフが選択、ネズミが摂取しやすいうよう、独自に調合を行い効率よくネズミを駆除していく方法です。
- 侵入阻止施工法(防除)
ネズミが家屋外、部屋内から侵入してくる穴を見つけ出し封鎖する方法。ネズミが繰り返し通過したり侵入する穴付近には「ラットサイン」という痕跡が残ります。それを丹念に見つけ出し再侵入が無いように現場にあわせた材料で封鎖していきます。侵入口が判りにくい場合は蛍光粉末による最先端機器を使用した追尾調査も実施致します。
- 捕獲駆除法
建物が長屋的な建て方や築年数の古い家屋、その他いろんな理由で侵入阻止が不可能な場合があります。そんな場所には強力な粘着パットによる捕獲駆除を実施。ネズミの絶対数を減少させる事と共に精神的ストレスを与え彼らの繁殖を抑える効果もあります。
メールでのお問い合わせはこちらから。